会場案内

 ホームスタジアム

 独り言ブログ

 偏狂アビスパ!

 偏狂Man-U!

 偏狂観戦記

 偏狂W杯

 偏狂迷場面

 管理人選手票

 連絡先

偏狂W杯!2006年7月10日(月) 決勝!
イタリア(1−1)フランス

とうとうファイナルです。
単なるファイナリストで終わるのか、それともウィナーとして名を残すのか。
イタリアは12年周期でファイナルまでは来ているらしいが、90年のBaggioの夢を実現したいところでる。
対するフランスも、欧州予選の土壇場状態から、ジダーンの「神のお告げ」というドラマチックな演出もありココまできた。

どちらも出来すぎでもあり、うらやましくもある。

イタリア(監督:マルセロ・リッピ)
GK:1 ブッフォン
DF:19 ザンブロッタ、5 カンナヴァーロ(C)、23 マテラッツィ、3 グロッソ
MF:21 ピルロ
  8 ガットゥーゾ、16 カモラネージ→(後40)7 デル・ピエロ、20 ペロッタ→(後15)15 イアクィンタ
  10 トッティ→(後15)4 デ・ロッシ
FW:9 トーニ

フランス(監督:ドメネク)
GK:16 バルテズ
DF:19 サニョル、15 テュラム、5 ギャラス、3 アビダル
MF:4 ビエラ→(後10)18 ディアッラ、6 マケレレ
  22 リベリー→(延前9)20 トレゼゲ、10 ジダン(C)、7 マルーダ
FW:12 アンリ→(延後1)11 ヴィルトール

PK戦
伊:ピルロ○、マテラッティ○、デ・ロッシ○、デル・ピエーロ○、グロッソ○
仏:ビルトール○、トレゼゲ×、アビダル○、サニョル○

両チーム共に大体予想のメンバー。
どちらもGKを中心とした堅守が光り、ココまで非常に失点が少ない。
また、攻撃では共にワントップであり、そのトップの調子はイマイチ。

結果論ではあるが、
ジダーンが幕を開けてこの大会が始まり、自ら幕を引いてしまった感じであった。

殊勲選手はマテラッティ。

好調レフティー・マルーダの突進をカンナバーロと挟み撃ちにするのであるが痛恨のPK献上。
決勝戦という大舞台の前半6分、顔面蒼白である。
「神よりの使者」ジダーンがハラハラのPKを決める。
さらにマテラッティに試練が襲う。
フランス右SBサニョールのたんなる放り込み(アーリークロス)をクリアするが、足がビビッテいるのかクリアボールは自陣ゴールへむかう。
オウンゴールは免れたがCK。
ここでなんなきを得たのが大きかった。
ようやく呼吸を整えるマテラッティ。

19分。
右CKのチャンスである。
蹴り手はピルロ。
コレまでの試合のときよりも20%はスピードが乗った光速キックがゴール前を襲う。
ビエイラよりも高く飛んだのがマテラッティである。
PK献上者の汚名を晴らす貴重な同点ゴールを自らの身体能力で勝ち取った。

いやー、実にうれしそうなマテラッティ。

イタリアは、このあと2度の決定機があったが、ともに右からのCKだった。
一度はまたまたマテラッティ、もひとつはトニ。
特に、トニのイッパツはバー直撃というフランス応援団の心臓を一瞬止めるものであった。

前半終了。

前半で目立ったのは、「神よりの使者」ジダーンが目立たなかった事。
PKも危なかったが、やはりブラジウ戦が最後の輝きであったのか。
ジダーンの輝きを払拭するのが、マルーダとリベリーの飛び出し。
この若武者2騎は今後のフランス代表をホントに代表するかもしれない。

後半開始。

不調であったアンリが変身した。
早々に得意の左サイドを突進ドリブル。
「これがアンリだ!」と思い出させる迫力あるプレーである。
さらにPエリア内へのドリブル侵入を図るアンリ。
先ほどは2人、今度は3人を抜いていくドリブルであった。
ところが、ココまでだった。
その後好調マルーダが左から突破して2度の好機を作るが、元の木阿弥的に不調のアンリに戻ってしまい、決定機につなげる事は出来なかった。

ビエイラのアクシデント(肉離れか?)もあったが、それでもフランスのペースで後半は進んだ。
イタリアは一度はネットを揺らしながらも不運なオフサイドの判定で得点にはならなかったセットプレーをいれてもシュートまで行ったのが2度のみ。
完全に延長戦モードである。

前半20分の1−1から膠着したゲームでそのあとの70分が過ぎた感じだ。
90分が終わって、両チームの交代はイタリア「3」に、フランスは「1」。
延長後半でフランスが3枚目のカードを切った直後に再びドラマが起こる。

ジダーン退場・・・。

FKの競り合いのあとか。
マーカー役のマテラッティとジダーンが話をしながら次のプレーの為の移動をしていたとうだ。
突然にGKブフォンが副審へ猛烈なアピール開始。
「見たか、今のジダーン!」
ピッチ上は突然の猛抗議にあっけに取られた感じで右往左往。
マテラッティは芝生の上に突っ伏している。
主審は事態がわからず状態。
大相撲的に考えれば、「物言い」をつけたのが(審判部長では無いが)ブフォン。
主審は、副審と第4審判を交えて「ビデオ判定」を経て「協議の結果」を発表。

であった。

ジダーンの髪の毛が無くなった頭が見事にマテラッティの胸に直撃している。
「頭突き」である。

ジダーンは自ら幕を開けて「神の使者」として登場するが、自ら幕を引いて舞台から降りてしまった。
ジダーンは表彰式にも姿は見せず、行方知れずの「放浪者」となってしまったのだろうか。

ドメネクはようやく本来の監督業が出来るようになったのであるが、交代カードも使い切ったあとだけに、PK戦の順番を決める役だけで終わってしまった。
できるだけジダーンの色に染まっていない順(マケレレだけ例外?)にチョイスするが、ジダーンにより「幸運」ももらっていたフランスだけに、ジダーンが不在となると「幸運のカミサマ」はイタリアを味方する事になる。

これまでPK戦ではすこぶる成績の良くないイタリアがワールドカップまで手にしてしまうのであるから、完全に「カミサマ」のいたずらである。

全てが終わった。

偏狂2006W杯!