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偏狂W杯!2006年6月26日(月) R-16-4
ポルトガル(1−0)オランダ

両チーム共に2戦目にしてトーナメント進出を決めていただけに、3戦目は消化試合と調整試合という贅沢且つ万全の体制でココまできた。
累積警告が全くいないという決勝までを見据えた状態である。
ある意味この試合を制したものがファイナルまで一気に駆け上がる可能性があるのかもしれない。

さて、試合は・・・。

ポルトガル(監督:スコラリことフェリポン)
GK:1リカルド
DF:13ミゲル、5メイラ、16リカルド・カルバーニョ、14ヌノ・バレンテ
MF:6コスティーニャ■■、18マニシェ、20デコ■■
FW:7Figo(C)→(後38)19ティアゴ、17C.ロナウド→(前33)11シモン、9パウレタ→(後始)8プティ

オランダ(監督:ファン・バステン)
GK:1ファン・デル・サール
DF:3ブーラーズ■■、4マタイセン→(後11)10ファン・デル・ファールト、5ファン・ブロンクホルスト■■、13オーイヤー
MF:8コクー→(後39)ヘッセリンク、18ファン・ボメル→(後22)14ハイティンガ、20スナイデル
FW:17ファン・ペルシ、7カイト、11アリエン・ロッペン

オランダのCFはルートが干されてカイト先発。

両チームベストの布陣であろう。

キックオフはポルトガルでしたが、すぐに攻撃の主導権を握ろうとしたのはオランダだった。
韋駄天のロッペンは今日も健在。
左サイドを激しく切り裂いて中央へ。
はずれた。

ポルトガルの韋駄天C.ロナウドも負けじとドリブル開始、
をしようとするが、オランダも対抗策を持っていた。
体で止める、である。

さすがにファン・バステンはサッカーを知っている。
監督暦はフェリポンには足下にも及ばないが、選手としては超一流であり、Zico的に数々の修羅場も経験している。

しかし、誤算があった。

主審の判定、である。
バレンティン・イワノフさん、ロシア人である。
チャンピオンズリーグで私の応援するビジャレアルと結果的に勝ち上がったアーセナルを裁いた、あの主審である。

ファンボメル、ブールラーズと、C.ロナウドを止めるたびにが出る。
ここまでわずか7分。

ファン・バステンの作戦は半ば成功している。
このあとほとんどC.ロナウドの韋駄天ぶりは無かった。
すでに足をいためていた模様であるが、C.ロナウド特有の「演技」かもしれないのでオランダ・イレブンはまだまだ警戒せざる得なかった。

前半22分。
右側にC.ロナウドが流れるが、迂闊に体当たりは出来ない。

オランダの冷静さがわずかにオランダの勢いをそいだ場面である。

デコとパス交換したあとに中へ速いボールが渡ると、中央のパウレタを経由して、豪快なシュートでネットを揺らしたのは伏兵的存在のマニシェであった。

1点ビハインドになるが、C.ロナウド負傷交代。
決して誉められる作戦ではないが、結果的にボルトガルの翼を1枚削る事に成功した。
代償は大きいが、成果はあった。

さらに、このあと主審の興味はポルトガルに向けられる。
幾人かポルトガルの選手にを出したあとの前半のロスタイムにコスティーニャに2枚目のを出して退場。
中央でボールをカットしようとする時に、思わず手が出たのか、当っただけなのか、
いずれにしろである。

1点ビハインドであるが、後半は数的優位に立てるので、自然と勢いづくオランダであった。

ハーフタイムでの両チームの控え室。
オランダは勢いが冷静さを凌いだのであろう。

イケイケ!
である。

その「イケイケ!」が、ポルトガルも強烈に挑発されるが、オランダにも自滅を招いた。
前半のはポルトガルが3枚。その内2枚がコスティーニャである。
対するオランダは2枚。C.ロナウドを止めに行った、あの2人だけだ。

ところが後半は、
ポルトガル6枚、オランダ6枚。
滅茶苦茶な試合となって、前半のコスティーニャに続いてデコ、オランダもブーラルーズとファン・ブロンクホルストがをもらう。

それと采配。
オランダの英雄ファン・バステンは、あくまでもFWの投入を実行する。
これはヒディングにもいえるが、オランダのDNAである。

劣勢に陥った時には、とにかく攻める!

これしかない、のである。

実際に、2002ムンディアルのヨーロッパ予選の最終戦でもアイルランド相手に、最後は華々しく打ち合って、そして果てた。

この日も、もしかすればコノ大会のMVPになる可能性も秘めたアリエン・ロッペンを走らせなくてはならなかった、はずだ。
香車的役割を果たすロッペンには、広大なスペースが必要なのである。
しかし、次々にFWを投入すると、必然的に前が詰まり、スペースが無くなってしまった。
これでは韋駄天ブリを発揮するわけにはいかない。
事実フェリポンは、マーカー役ミゲルに対して、「走らないロッペンには必要なし」として、最後は右サイドからトップのカウンター要因とするなどシタタカだった。

フェリポンの経験と、ファン・バステンの若さ、の差がコノ試合を分けた。

勝ち上がったのはポルトガルであったが、次のイングランド戦では相当のハンディを背負ってしまった。

この試合を制するものがファイナルまで勝ち上がると戦前に予想した管理人であったが、その予想はいつもの通りにハズレル宿命にあるようだ。


偏狂W杯2006!