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偏狂W杯!2006年6月25日(日) R-16 開幕!
大ドイツ(2−0)スウェーデン

いよいよワールドカップの本戦ともいえるトーナメントが始まった。
ここからがカップ戦であり、ホントのワールドカップである。

本大会の最終予選であるグループリーグを共に2失点で勝ち上がってきた両チームであるが、得点は大ドイツの「8」に対してスウェーデンは「3」。
これは得点力の違いではなく、両チームの「勢い」と「ツキ」の差である。

ほとんどの選手に「勢い」と「ツキ」がある大ドイツに対して、スウェーデンは「ズラタン・イブラヒモヴィッチ」のコンディションがすこぶる悪い。
チーム・ユヴェントスの黒い疑惑の「運の尽き」をもろに引きずっているのかもしれない。

現地時間で土曜日の夕方5時。
上天気の青空に、最終予選(グループリーグ)の開幕戦と本大会(トーナメント)の開幕戦と、2度も開幕戦を行うアリアンツ・アレナは超満員の様子である。
ニッポンからも数多くのオノボセさんたちが押し寄せているであろうが、実にうらやましい・・・。

データを見ると、収容人員66,016人ということである。しかし、ほとんどが白黒の大ドイツのカラーに大ドイツの国旗が揺れており、テレビ桟敷上で見る限りスウェーデン・サポーターは3,000人いるかいないかである。
完全にDFA(大ドイツのサッカー協会)の作戦勝ちである。

大ドイツ(監督:クリンスマン)
GK: 1 レーマン
DF:3 フリードリッヒ、17 メルテザッカー、21 メッツェルダー、16 ラーム
MF:8 フリンクス→ (後40)5ケール、19 シュナイダー、7 シュバインシュタイガー→(後26)18ボロウスキ
  13 バラック(C) FW:11 クローゼ、20 ポドルスキ★★→(後28)10ノイヴィル

スウェーデン(監督::ラーゲルベック)
GK:1 イサクソン
DF:3 メルベリ、4 ルチッチ■■、5 エドマン
MF:7 アレクサンデション、6 リンデロート、9 リュングベリ、16 カルストロム→ (前38) 13ハンソン
FW:18 ヨンソン→(後6)21ウィルヘルムソン、10 ズラタン・イブラヒモビッチ→(後26)20 アルバック、11 ヘンリク・ラーション

両チームの対戦は、解説によると32年ぶりとの事。なんと、1974年西ドイツ大会に遡る。
ベストGKロニー・ヘルストレームを擁して快進撃をしていたスウェーデンを4−2かなんかで打ち破った西ドイツが、ホーム・アドバンテージを見事に利用して優勝を遂げたあの大会である。

先発にズラタンの名前がある以外は、両チーム共に大体予想通りの布陣のようだ。

キックオフは大ドイツ。
一言である。
大ドイツバカヅキである。

開始4分のファーストチャンスをモノにして、12分にも連続してネットを揺らしてしまうのであるから恐ろしい。

1点目は、右からの放り込みからワンクッションを置いた後に中央右に位置するバラックにボールがおさまり、その縦パスにクローゼがDFラインの裏に飛び込んでいったところに、ポドルスキが「三の矢」的にうしろから見事に詰めたものである。
スウェーデンDFがゴールの中からヘディングでクリアを試みるも、ほんの5センチの差で神様は大ドイツに味方した。

もし神様がスウェーデンに味方していたならば、大ドイツの「惜しいチャンス!」に終わらせていたであろう。

2点目もクローゼからポドルスキ。
これは2人のシンクロした「動きの妙」であった。
クローゼのドリブル開始に、クロスしてDFをひきつけるポドルスキ。さらにそのクロスした先にクローゼのウイニング・パスを受けるポドルスキが見事に押し込んだものだ。

続けざまのチャンスを見事にモノにした大ドイツの実力というよりも、「カミガカリ」と言ってよい。

スウェーデンも、最後まで大ドイツの右サイドを攻め続けるが、立て続けのでDFを失い、後半のPKゲットもマサカのキック・ミスにより事無しを得た。

GKイサクソンが一人気を吐いていたが、彼がいなければあと5点は入っていたかもしれない。

気になるのは、大ドイツに一人だけ「ツキ」がまだ無い選手がいることである。
特に後半は、彼一人で6本ほどのシュートを放ち、うち3本は確実にゴールマウスを捕らえていたが、GKイサクソンとポストに阻まれてゴールを奪えなかった。

大ドイツがファイナルまで勝ち上がるには、前回大会で決勝のピッチに立てなかったあの男、ミヒャエル・バラックに神様が味方しなければならない。

偏狂W杯!