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偏狂Man-U!2004年1月18日(日) プレミアリーグ第19週
ウォルバーハンプトン(1−0)Man-U

ココはウォルバーハンプトンのホーム、バーミンガムの郊外にあるモリニューというスタジアムである。現地ではちょうどお昼時だが気温は3℃というのでかなり寒い。とはいえ「ゴールデン・ウルヴス」の異名をとるこのチームが表舞台に返り咲いたのが、実に20年ぶりというので、サポーターとしては熱気満々であろう。
「ウルヴス」とは狼たちである。チーム創立が1877年というので、今太閤Man-Uよりもその歴史は古い。リーグ優勝が3回、FAカップが2回、ただし1950年代がそのピークであり、1980年代から長い潜伏期間に入っていた。
その「狼たち」が、なんと20年の時を経てモリニューに帰ってきた。2番デニス・アーウィンと8番のポール・インスは、80年代の「レッド・デビル」Man-Uの屋台骨を支えていた英雄である。
しかしウルヴスはココまで3勝で最下位、Man-Uは負けが3つでトップという両極にある2チームである。

ウォルバーハンプトン(4-4-2)
GK:1オークス 1 DF:2デニス・アーウィン、3ナイラー、6バトラー、12クラドック
MF:4レイ、7ニュートン、8ポール・インス、11ケネディ
FW:16ミラー☆、19イヴェルセン(81分:20ガニア

Man-U(ワントップ気味の4-4-2)
GK:14ハワード
DF:3フィリップ・ネヴィル(69分:21ディエゴ・フォルラン)、5リオ・ファーディナンド(51分:6ブラウン)、22オシェイ、27シルヴェストル
MF:16ロイ・キーン、18ポール・スコールズ、24フレッチャー(65分:12ベリオン)、25フォーチュン
FW:7クリスティアーノ・ロナウド、10ルート・ファン・ニステルローイ

ココまで3勝のウルヴスであるが、Pインス(36歳)とDアーウィン(38歳)にとっては特別のアドレナリンが出ていたようである。前後半共にファーストシュートは元祖親分のPインスだった。
前半のそれは40mはあろうかという、ほとんど強引なシュートであったが、「狼たち」を勇気づける意味では大きなプレーだった。後半の一発は左ポストの外側をたたくという、Man-Uの首の皮に噛み付いた一撃である。
(右はPエリアすぐ外のフリーキックのワンシーン、ユニフォームを変えれば昔の2人である。)

それでも、前半は完璧にMan-Uペース。フレッチャーが右から起点になって、何本クロスをいれたやら・・。
ドラマは後半20分過ぎだった。左サイドでのMan-Uスローイン、投げたのフォーチュンだったのかな。そのまま右サイドの黄金のユニフォームがヘッドでクリア・パス。多分アーウィンのカットだったと思うが、このボールが信じられないくらいのスピードでセンタースポットのあたりまで、受けたスコットランド代表ミラーがドリブル開始。スピードに乗ったドリブルは、上体だけのフェイントでブラウンを転がし、オシェイも振り切られてそのままシューート!
先取点はウォルバーハンプトンである。ついに狼が本領発揮の牙をむく。

1点を追わなくてはいけないMan-Uだが、このプレーの直前に監督ファーガソンは何を考えたか翼であるフレッチャーを交替させていた。サイド攻撃を失ったMan-Uは中央突破の力攻め。スコールズ、ベリオン、ルートと立続けにシュートを放つが、すべてGKオークスの神がかり的なゴッド・ハンドにセーブされる。

ロスタイム3分の表示に、モリニューに集まる「子狼たち」は特大のブーイング。ウルヴスにとって、この世で一番長い3分間は、祈りの甲斐があって無事終了。まだ4勝目と、残留には極めて厳しい数字であるが、「狼覚醒!」となれば大きな台風の目になるかもしれない。
ちなみにMan-U相手の勝点3は、1979年9月22日以来のことらしい。「生まれてはじめて見た!」というヤング狼たちや、「冥土のみやげ!」というオールド狼たちの「宴のあと」はすさまじいものだったことだろう。

偏狂ManU!