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偏狂Man-U!2004年8月16日(土) 2003-2004 プレミアリーグ開幕!
Man-U(4−0)ボルトン

「脱ベッカム」が今シーズンのテーマとなるMan-Uだが、対戦チームのボルトンもスゴイチームだった。GK22ヤスライネン(フィンランド)、MFには16イワン・カンポ(スペイン)、10オコチャ(ナイジェリア)、11ガードナー(ジャマイカ)と各国の代表クラスが顔を並べ、4ケビン・ノーラン、14ケビン・デービスなどイングランドの若手がミックスしたチームだった。このチームが常に降格争いをするチームとは、ある意味すごいところですプレミアは。

我がMan-Uは、GK:14ハワード、DF:3ネビル弟、5ファーディナンド、27シルベストル、25フォーチュン、MF:20ソルスキャ、16キーン、8バット、18スコールズ、11Giggs、FW:10ファン・ニステルロイ。68000人のおのぼせが集まったオールドトラッフォードは晴れ上がっている。御大ボビー・チャールトンも客席から、大型台風ベッカムが去った後の赤い悪魔の試合ぶりを注目している。

親分キーンは、コミュニティーシールドでも指摘をしたが、表情が実に穏やかだ。個人的には吼えるキーンを期待するのだが、笑ってバッサリと敵を切る(ボールを奪う)というシーンもいいかもしれない。しかし、立ち上がりは完全にボルトンペース。例のMF3人衆が入れ替わり立ち代りボールを奪うやトップに預けてまたもらいに行くという、豊富な運動量で中盤を支配していた。
Man-Uも右からソルスキャ、左からGiggsと68メートルの横幅を一杯に使おうとするが、ただそれだけ。昨年のネビル兄ちゃんとかオシェイみたいに、外にはったMFのさらに外側を追い越していくプレーが無い分攻めに厚みが無い。さらにその外側からSBが押し上げが無いので、MFが中まで絞り込むことができずに、ワントップのV・ニステルロイが孤立しているようだ。
しかし前半35分、V・ニステルロイが倒されて得たゴール前のFK、蹴るのは右端のGiggs。下部組織からいの一番に上がってきた天才が、偉才ベッカムを忘れさせるFKを右のポストを内側からたたく、すごいシュートで先取点をもたらした。

前半のチャンスをモノにできなかったボルトンは気の毒だった。運動量の落ちてきた中盤のてこ入れに、後半ヨルカエフを投入するボルトンに対して、ファーガソンの切るカードは最後に入団した背番号7を背負うクリスティアーノ・ロナウドだった。ブラジル色をしたポルトガル人18歳。顔つきは幼いが、プレーぶりは大胆なドリブラー。Giggsの切れ味鋭い切り返しのドリブルとは違い、ブラジル人のジンガを持つドリブラーです。

ここでジンガの説明を少し。アフリカから黒人を大量に移民させてきた(買ってきた)暗い時代に、手錠をされて自由の利かない両手を放棄して、アシサバキだけの格闘技を発達させたブラジル。そのアシサバキの格闘技をカポエラという。カポエラ(Capoeira)は、もともと武器を持たない奴隷階級の、素手による攻撃・護身術としてうまれた。
奴隷たちが格闘技の練習をしている事が農園主にばれると殺されてしまうため、ダンスに見せかけた格闘技として発達してきたという特異な歴史を持つ。ブラジル生まれだが、ストリートダンスとして現在世界中で人気が高まっている。カポエラは400年以上にわたり、秘かに伝えられてきた。そのワザのひとつで、左右に足を動かしながらカラダも揺らすがその場から動かないというアシサバキをジンガ(ginga)という。
そしてそのアシサバキから、ボールをまたぐフェイントを持つプレーヤーをジンガのある選手として評価をしているらしい。

そのジンガを持つロナウドのドリブルを止められないボルトンは痛恨のファール。これはフィンランド代表GKヤスライネンが、V・ニステルロイのPKを見事に弾き飛ばすが、その興奮冷めやらぬ直後にまたもやロナウドが左から。今度は抜き去った後に逆サイドのスコールズまで、ニステルロイのシュートのはねかえりをまたもやGiggs。ドリブラー2のチャンスメイクからドリブラー1のGiggsがゲット。
ボルトンにとって気の毒なのは、さあこれから、というところを出鼻をくじく追加点に、そのすぐあと疑惑の「V・ニステルロイのオフサイドなし」のプレーからスコールズがゲット。この判定がせっかくの好ゲームに水を差し、ニステルロイの豪快4点目も献上して the end。

偏狂ManU!